タイに移住するためのビザ どんな種類がある?

mari

チェンマイに通い始めて28年、50歳を機に移住し、ゆっくり暮らし始めたmariです。このブログでは海外移住のノウハウと、一か月10万円の私の暮らしについてお伝えしています。私がチェンマイに暮らすことになった経緯はこちらから

海外に長期滞在するときに考えなくてはならないのが査証(ビザ)です。

ビザの種類によって滞在日数や取得の難易度も違ってきます。

もちろんタイに長期滞在するためにもビザが必要ですが、年々長期の滞在は難しくなっているので、戦略的にビザを取得する必要があります。

ここではタイのビザの種類の中で比較的取得しやすいものをご紹介します。

目次

ビザがないと長期滞在できない

ビザとは、入国許可証の役割を果たすもので、渡航先の国が自国の安全を守るためにあらかじめ渡航者の身元を確認して発行するものです。

ビザにはいろいろな種類があり、ビザの種類により滞在期間や取得条件が違います。

日本人の場合、観光目的の短期間の滞在ならビザなしで入国できる国がほとんどなので、これまでビザにはなじみがない方が多いかも。

観光目的の時は簡単に入国できても、長期で滞在となるとグッとハードルが高くなります。国によってはビザの取得条件が難しいところもあるのです。

その点、タイは比較的ビザが取得しやすく、ビザの種類も多いので長期滞在しやすい国として知られています。

タイに長期滞在するためのビザの種類

ビザの種類は非常にたくさんあります。詳しくはタイのイミグレーションのサイトにあるのですが、ここではその中から長期滞在目的で日本人に取りやすいビザについてご紹介します。

実際のビザの取得方法には細かいローカルルールがあるので、ここではビザの概要だけお伝えします。

ちなみにタイの会社に就職する場合は、会社がビジネスビザを用意してくれるのでそちらにお任せしましょう。

なお、ビザの取得条件については非常に変わりやすいので、最新情報は日本のタイ大使館、もしくはタイのイミグレーションで確認してください。

ビザなしで滞在後に延長する(最長60日間)

ビザなしでタイに入国する場合、30日間滞在することができます。ちょっとした滞在なら実はビザなしで十分なんです。

ビザなしで入国の場合、1回だけビザの延長ができます。バンコクなど主要都市のイミグレーション(移民局)オフィスに行き、申請すれば即日発行、30日間延長できます。手数料は1900バーツ。

この延長は一回のみ有効なので、合計60日間滞在することができます。

観光ビザ(最長90日間)

あらかじめ滞在期間が60日を超えそうなのがわかっている場合は、観光ビザを。

観光ビザの場合、60日間滞在可能で、入国後1回30日間延長ができるので、最長90日間滞在することができます。

ビザはタイ渡航前に日本のタイ大使館・領事館(東京、大阪、福岡)で取得できます。手数料4,500円。

ただし、最近は取得のための書類を揃えるのが面倒になってきましたね。

チケットやホテルの予約票だけでなく、英語の銀行残高証明書(20,000バーツ以上)や職業確認のための書類の提出が義務付けられています。

ちなみにタイの大使館の東京・大阪・福岡それぞれのサイトを見ると、ビザ取得の申請書類が違っていたりします(驚)

学生ビザ(EDビザ)(半年~1年程度)

学生ビザとはEducation Visaのことで、EDビザとも呼ばれます。

タイ国内の教育機関に通う渡航者に対して発給されるビザなのですが、教育機関とはタイの大学である必要はなく、私立の語学学校で構いません。さらにタイ語である必要もないのです。

チェンマイには外国人向けの語学学校がたくさんあり、タイ語だけでなく英語やほかの言語も学べます。

教育ビザを取得するには語学学校で書類を準備してくれます。語学学校の費用は年間10万円前後で、タイでは日本と比べて非常に安い費用で語学が学べます。

なので、チェンマイに長期滞在したいがために語学学校に通ってEDビザを取得する、という外国人も非常に多くいます。語学学校もよくわかっていてちゃんと手続きをフォローしてくれます。

EDビザは最初90日間滞在可能で、その後は90日ごとに延長しますが、これを繰り返していき、だいたい1年、もしくは2年ぐらいまでは滞在可能なようです。受講しているコースや学校との交渉によります。ちゃんと学校に通っていないと学校側が手続きしてくれない、とかはあるようです。

年金ビザ(1年更新)

50歳以上である程度資産があるならロングステイビザが取得できます。

日本国内で事前に取得するロングステイビザとタイ入国後にタイで取得するリタイアメントビザがあり、内容はほぼ同じながらロングステイビザのほうが取得が難しいとのことなので、おすすめはリタイアメントビザです。

これ、日本の男性に人気ですよね。チェンマイにもこのビザを利用していると思われる長期滞在者がたくさんいらっしゃいます。

下記の資産を持っていることがビザ取得の主な条件になります。

①80万バーツ(約280万円)以上の預金残高証明を提出できること
②毎月6万5000バーツ(約22万8000円)以上の年金受給証明を提出できること

ビザは1年ごとに更新可能ですが、上記の資産は更新時に毎回提出する必要があるので、常に80万バーツを生活費とは別にプールしておく必要があります。

残高証明のためにビザ更新時のみ80万バーツを貸してくれる業者もあるようですが。

ビザは1年ごとに更新できるので、特にタイ国内で犯罪など悪いことをしない限り滞在できるビザになります。

タイランドエリート

リタイアメントビザだと50歳以上と年齢制限がありますが、資金があるなら年齢制限のないタイランドエリートというビザがあります。最長20年以上の滞在が可能です。

タイランドエリートには種類がいろいろありますが、取得費用が150~350万円ほどします。ただし、滞在可能月数で割ると、ひと月当たりの費用は1万5千円〜となるので、実はお得かもしれません。空港ラウンジが使えるなどの特典もあります。

ボランティアビザ

タイ国内のNPO/NGOからの招待状があると取得できるビザです。ビザを斡旋してくれる業者がいるので、実際にはボランティア活動はしなくても実質お金を払えば取得できる、というような話も聞きます。

学生の保護者ビザ

ここまでご紹介してきたビザはわりと有名でネットでも経験者の情報がたくさんあると思うのですが、ちょっと穴場というか、条件に合うならぜひチャレンジしていただきたいのが未成年の学生の保護者ビザです。

タイ、特にチェンマイにはインターナショナルスクールが多いのですが、ここに通う未成年の学生の保護者が取得できるビザです。

うちの二人の息子たちも小学校から大学までずっとインターナショナルスクールに通っていますが、こちらのインターナショナルスクールには中国人や韓国人が多く留学していて、その親(主に母親)がこのビザで一緒に滞在しています。

比較的教育費用の安いアジアで英語教育を身につけさせる、というのが中国や韓国ではポピュラーなようです。日本ではあまり聞かないですよね。

うちの息子たちの学校でも日本人がたまに転入してきましたが、親の仕事でタイに来ているだけなので、親の仕事が終わると帰国してしまい在学は1~2年ほど。これはもったいない。

チェンマイのインターは学費も安くておすすめです!こちらの記事でもご紹介しています。

配偶者ビザ(永遠)

さて、最後になりましたが、ビザの中でステイタスが一番高いのがこの配偶者ビザです。年齢制限がなく1年ごとのビザ更新が永遠に可能です。

配偶者ビザだと起業する際や銀行ローンを組む際などの条件が緩和されます。また永住権取得の要件にもなっています。

私が取得しているのがこの配偶者ビザです。

ちなみに(夫:外国人、妻:タイ人)と(夫:タイ人、妻:外国人)ではビザ申請時の必要要件が異なり、夫が外国人の場合、40万バーツの所得証明が必要など厳しくなります。

夫がタイ人の場合、所得証明が必要なくなり、いわゆる身分や婚姻にかかわる書類の提出だけで済むのでだいぶ楽になりますね。

ところでこの配偶者ビザですが、取得できるのはタイ人の配偶者が存命の間だけ。死亡したら延長できないそう。えー---(泣)

ということで私は近いうちに永住権の取得を考えないといけません。

チェンマイで配偶者ビザを取得した時の話はこちらのページをどうぞ!

まとめ

いかがでしょうか? 取れそうなビザはありましたか?

ちなみにここでご紹介したビザはどれもタイ国内での労働は禁止されています。配偶者ビザであっても別途労働許可証を取る必要があります。 

ただし、ネット等を利用してタイ国外から収入を得るのは現在不問となっているので、上記のビザを利用してタイに長期滞在しているノマドワーカーの方がたくさんいるわけです。

いきなり長期滞在は難しいでしょうから、まずは観光ビザで滞在を繰り返し、EDビザで1~2年滞在し様子を見るというのが現実的。そこから先の滞在はお金と相談です!

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