チェンマイに通い始めて28年、50歳を機に移住し、ゆっくり暮らし始めたmariです。このブログでは海外移住のノウハウと、一か月10万円の私の暮らしについてお伝えしています。私がチェンマイに暮らすことになった経緯はこちらから
チェンマイは買い物天国!街やマーケットにはかわいいものが溢れています。
たくさんあるおすすめの中で、私がご紹介したいのが、少数民族の手作り雑貨です。
タイの山岳部に住む少数民族。彼らの伝統的な手法や柄を用いたクラフトの数々は、デザインも洗練されて日本でも違和感なく使えるものばかり。価格も手ごろなのでお土産にもぴったりです。
そんな素敵アイテムが購入できるショップがTHAI TRIBAL CRAFTS FAIR TRADEです。
こちらのショップのご紹介と、私が少数民族の手工芸品に魅了されている理由、そしてこれまで私が購入してきた品々をご紹介します。
Thai Tribalとは
Tribal(トライバル)は部族という意味があります。タイの北部は、山岳地帯なのですが、この地域に独自の文化・言語・生活習慣などを持ついくつかの少数民族が今も住んでいます。ヒルトライブとも言います。
彼らの着る民族衣装には、伝統の柄や独自の細工が施されていて、それらのモチーフは手工芸品に取り入れられています。
今もまだ多くの少数民族の方々が自分たちの村に住み続けていますが、経済的に恵まれない彼らにとってこれらの手工芸品は貴重な現金収入となっているのです。
また、かつて山に住む民族の多くはケシの花を栽培していました。少数民族が暮らす山岳地帯はミャンマーとラオスと国境を接するゴールデントライアングルと呼ばれるエリアで、かつてケシの花(アヘンの材料)の一大産地であったのは、歴史の教科書でご存じの方も多いのでは?
タイ政府は少数民族にケシの花の栽培を禁止する代わりにコーヒーの栽培を奨励します。これが今のチェンマイのカフェ天国につながっています。
実は、かれこれ25年ほど前、私がバックパッカーでアジアを旅していたころには、山を登って少数民族の村を訪れ一緒に生活をする、というトレッキングツアーがチェンマイ観光の目玉でした。私は何度もこのツアーでアカ族やモン族、リス族などの村にお世話になっています。
今は、このツアーあまり開催されていませんね。あっても首長族みたいな観光村を訪れるものだったり。
当時、今考えるとそれはそれは貴重な体験をさせてもらったので、それ以降、少数民族の人々には感謝と尊敬の気持ちを持ち続けています。
またかつて素朴なデザインが多かった手工芸品も、今は様々な人の手を借りて洗練されたアイテムへと生まれ変わっています。
タイの経済は昔と比べるとかなり発展してきましたが、山に住み続ける村人はこの発展から取り残されてしまった感もあります。小さな買い物ですが、彼らの手工芸品を購入することで、この素晴らしい伝統文化が存続していけばいいな、と願っています。
THAI TRIBAL CRAFTS FAIR TRADEの場所と営業時間
THAI TRIBAL CRAFTS FAIR TRADEはチェンマイ中心部から車で7分ほど。 周りには観光客が行くようなお店はないのですが、わざわざこのために足を延ばしてほしいお店です。
ショップの営業時間は月曜から土曜、9時~17時。日曜はお休みなのでご注意を。
最新情報はショップのサイトで確認してください。オンラインショップもありますが、品揃えはやはり店頭が一番!チェンマイに予定がある際はぜひチェックしてみてくださいね。
→THAI TRIBAL CRAFTS FAIR TRADE
THAI TRIBAL CRAFTS FAIR TRADEのおすすめポイント
チェンマイ市内のお土産屋さんなどによく少数民族のデザインを模したグッズが売られていますが、機械生産のものも多く、必ずしも生産に少数民族の人々が携わっているとは限りません。価格も手ごろなので、チェンマイらしいお土産として手に取りがちですが、少数民族の歴史と現状を知った今のあなたなら、正規のヒルトライブグッズしか欲しくないはず!
それが手に入るのがこのTHAI TRIBAL CRAFTS FAIR TRADEなのです。
このお店のおすすめポイントをご紹介しますね。
デザインが洗練されているのに価格が手ごろ
チェンマイには長年通っていますが、このショップで扱っている商品のクオリティの高さには、最初見た時びっくりしました。ナイトバザールで売られている商品とは雲泥の差。
アジアを旅していると、つい勢いでアジアの民芸品的なものを買ってしまいますが、日本で使おうと思うとデザインが浮いてしまったり、縫製や作りが雑だったりしませんか?
私は何度もそれで失敗していますが(笑)、こちらのデザインは洗練されていて、ホテルのスーベニアショップで売られているような高級感もあります。
あと、手工芸品は値段が高いものが一般的ですが、こちらの商品はどれも「納得!」な価格設定。むしろ安い気すらします。
さまざまな少数民族の製品が揃う
いろんな少数民族の製品が揃うのもうれしいですね。それぞれの民族のデザインの特徴を見比べるのも面白いです。
どの少数民族のデザインかは、商品に説明のタグがついているのでそれでわかります。
実用品が多く、日本に帰っても十分に使えるクオリティ
買っても結局使わない、ってお土産あるあるだと思いますが、ここの商品は実用品が多いんです。特にポーチはデザインも形もいろいろあって、裏地もちゃんとついているのに値段も手軽なのでお土産にもピッタリではないでしょうか。私はキッチンで使えるアイテムを良く選びます。洋服もあります。
フェアトレードショップです
サイトによると、このショップの設立は1973年にさかのぼるようです。 世界フェアトレード組織(WFTO)のメンバーでもあります。
フェアトレードとは、発展途上国の立場の弱い生産者を不当に扱うのではなく、公正・公平に商取引を行うことを指します。こちらの商品の利益も正当に生産者に届く仕組みがきちんとできているということですね。
生産者だけの力ですと、マーケティングとデザインが弱くなりがちなんですが、このショップが介在することで、洗練されたデザインが実現できているのでしょう。
私が購入したものをご紹介
若い頃はこうした民芸品的なものに正直興味がわかなかったんですが、日本でも民族調の洋服を着ているおば様とか見かけませんか? 私もそれに近い年齢になってきてその良さがよくわかるようになってきました。
まず手仕事が尊いですよね。
昔、モン族の村に泊まった時に、日が沈むと電気が通ってないのであたりは真っ暗なのですが、女性たちがろうそくの小さな光だけを頼りにちくちくと刺繍をしているのです。
もしかしてあのモン族の村にはもう電気は通っているかもしれませんが(笑)、時間をかけて手仕事をしているということには今も変わりません。
どなたかの大切な時間がこの小さなアイテムに費やされていると思うと、お気に入りの子を見つけて我が家に受け入れ大切に使わせてもらおう、と思うのです。
知れば知るほど胸のキュンが止まらないTRIBAL CRAFTSの品々たち。これからも少しずつ買い集めていこうと思っています。
最後に、私がこれまで購入した品々をご紹介しますね。
まずは布製のコースター。
左側がアカ族、右側がカレン族のものです。民族ごとのデザインの違いが面白いですよね。アカ族は刺繍、カレン族は機織りで模様ができています。アカ族はクロスステッチのような非常に細かい刺繍です。カレン族の茶色とブルーの色合わせなんてずいぶんとおしゃれではないですか!
四角についたタッセルがかわいいクッションカバーはモン族のもの。柄違いで二つ購入しました。ワローロット市場の隣に有名なモン族市場がありますが、あそこで売られているポップで色鮮やかな品々とは全く異なる、落ち着いたインテリアに馴染む丁寧に作られた商品です。お前は本当にあのモン族なのか?
こちらも非常に細かい刺繍です。ぜひ手に取って現物をみていただきたい。こんな手の込んだものを作ってくれてありがとうと叫びたい気分になります。
私はベッドに二つ並べています。チーク材のベッドとベストマッチ☆ 高級感もあります。
こちらはカレン族の鍋敷き。
拡大。カレンの手織りです。モダンな柄ですよね。
こちらはラフ族の鍋つかみ。中綿を入れたキルティング仕上げになっているので、熱いものを持っても大丈夫。
これからも買い集めていく予定なので、新しい商品を購入したらこちらのページに追加していきますね♪
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