チェンマイで1か月10万円の豊かな暮らし 生活費の内訳

mari

チェンマイに通い始めて28年、50歳を機に移住し、ゆっくり暮らし始めたmariです。このブログでは海外移住のノウハウと、一か月10万円の私の暮らしについてお伝えしています。私がチェンマイに暮らすことになった経緯はこちらから

私はチェンマイに大学生の2人の息子と3人で暮らしていますが、チェンマイに移住することで、日本にいる頃よりも生活費は安く、満足度は高い生活を送ることができるようになりました。

海外へ移住したい!と考えているなら、生活費がどれくらいかかるか気になりますよね。できれば日本より安いところを選びたいと思いませんか?さらに望むなら日本よりも少ない予算で日本よりも良い暮らしがしたいですよね。

この記事ではチェンマイに住む私たち家族の1か月の生活費の内訳をご紹介します。なお、バーツの横に円表記していますが、2022年6月23日のレートで計算しています。(1バーツ=3.82円)

ちなみに日本にいたころには夫と二人暮らしだったのですが、その頃の生活費とも比較してみました。

結論から言うと日本に住んでいた時の生活費の4割ぐらいで日本にいるよりも豊かに暮らしています。

ぜひ参考にしてみてください!

目次

チェンマイの1か月の生活費の内訳

家賃

  • 日本の家賃 105,000円(共益費込み)
    • 東京23区の山の手線の内側、地下鉄の駅から1分ほど、古い賃貸で2DK 約50平米 
  • チェンマイの家賃 13,000バーツ(49,738円)
    • チェンマイの中心部からバイクで10分 3階建てのテラスハウス 4LDK 約140平米

日本では夫婦二人で少し手狭だったのですが、古い物件だったので家賃が安く、都心なので何よりアクセスが便利でした。チェンマイの家は、家賃は半額なのに、広さは倍以上。周りの環境もよく、私の部屋も専用バスルーム付きで15畳以上あります。

日本、特に東京の都心と比べて恵まれた住環境はチェンマイに移住してよかったな、と思うことの一つです。

食費

  • 日本の食費 約80,000円
    • 夫婦二人分、コーヒーやウォーターサーバー代も含む
  • チェンマイの食費 約8,000バーツ(30,608円)
    • 私と大学生の息子2人の3人分 よく食べます

チェンマイに来たばかりの頃には、外食をよくしていたんですが、一通り行ってみたのと、何より自宅で作ったほうがおいしい!ので、最近はほぼ自炊です。しかもほぼ日本食(もしくは日本でよく食べていたような洋風の料理)です。

さすが食品自給率100%の国、タイのジャスミンライス(こちらでは高級品)が5キロで約80バーツ(306円)、そのほか野菜や鶏肉が安いです。豚肉は日本と変わらないくらい、こちらの牛肉はあまりおいしくないので食べません。

チェンマイは海なし県なので魚の種類はそれほど多くありませんが、よく蒸したり揚げたりして食べられる白身の魚が1尾100バーツ(382円)で購入できます。

白身魚のライム蒸し 100バーツだせば、3人分で十分

果物は種類も多く、値段も安いので、マンゴーをバナナのような感覚で毎日食べています。天国。

雨期はフルーツが安くておいしい!マンゴーも1キロ45バーツ(172円)

基本的に輸入品に高い関税がかかっていて、日本の調味料は3倍くらいの値段がしてしまうので、日本に帰国した際に大量に購入しています。

ワインも高いですね。関税200%。

最近は昔ほどお酒を飲まなくなりました。月に数回ビールを飲む程度です。ビールは350㎖の缶で35バーツ(133円)。

コーヒーは日本ではネスプレッソを飲んでいて1か月に夫婦二人分で8,000円ぐらいかかっていました。チェンマイはコーヒーの産地でおいしいコーヒーがたくさんあります。今飲んでいるコーヒー豆は1か月に400バーツ(1,530円)分ほど購入し、ハンドドリップで飲んでいます。

息子たちが良く食べるので鶏肉・豚肉を使ったボリュームのある料理を作るようになりました。タイでは比較的高価なバターやチーズ、生クリームなどもよく使います。お菓子やデザートもよく作ります。

というわけで、食材の関係上、日本と全く同じようなメニューを作ることはできませんが、ボリュームがあって満足のいく食事を日本の半額以下で作ることができています。

自炊ではなくて外食派だという方も、カオパットやクイティオなどの屋台メニューが1食50バーツ(191円)ぐらいから食べられます。一般的なレストランならお酒と食事を楽しんでも、日本と比べればとても安く食べることができます。

外出費

  • 日本の外出費 20,000円
    • 週に1回、友達とランチや飲みに行く 1回大体5,000円
  • チェンマイの外出費 1,000B(3,826円)
    • 外出時のランチやカフェ代、雑貨の購入費

日本でも在宅勤務だったので、気分転換もかねて週に1回は外出するようにしていました。友達とランチか夜飲みに行き、平均すると1回5,000円ほどの出費です。

今は日本の友達とはオンライン飲みをするようになりました。便利になりましたよね。

チェンマイに来てからは、休日の過ごし方が変わりました。チェンマイはカフェ天国でおしゃれなカフェがいたるところにあり、また休日になると各地で様々なマーケットが開催されます。

特にマーケットではオーガニックの野菜やハンドクラフトの雑貨などが並んでいるので、マーケット+カフェは私の大好きな休日の過ごし方です。

ちなみにカフェメニューですが、こちらで人気の練乳入りアイスカプチーノは45~80バーツ(172~306円)。すごく高級なカフェだと100バーツ(382円)超えてくるという感じです。

雑費

  • 日本の雑費 約3,000円
    • ティッシュペーパーや洗剤、薬、ドラッグストアで買う化粧品など
  • チェンマイの雑費 800バーツ(3,060円)
    • ティッシュペーパーや薬、息子たちの下着や部屋着など

ティッシュや歯磨き、石鹸といった商品は日本と比べて特別安い、という感じはしません。

なぜなら日本だとポイントを貯めたり安売りの日に買ったりできるから。まだ私がチェンマイで日本のような買い方ができてないだけかもしれませんが(笑)

日本やグローバルメーカーのものもスーパーでよく見ます。

ティッシュやトイレットペーパーなどの紙類はやっぱり日本よりも品質が劣りますね。使えないわけではないです。

ちなみに食器洗剤・洗濯洗剤は、果物の発酵液から手作りしていて、これは汚れもよく落ち、手荒れもしないのでとても気に入っています。タイの北部の家庭で昔から作られているとのことで、オーガニックショップでパイナップルから作られた洗剤がわりといい値段で売られたりしています。

私は義理の姉から自宅で作った果物の発酵液を譲ってもらって手作りしています。

あと息子の部屋着や下着などを買うことがありますが、タイ産のものは安いけど本当に生地が悪くて、でも家で着る分ならこの程度でいいのかなー、と気にしないでいます。

暑い国で、他人の目を気にしないというタイの国民性もあり、洋服は本当に気を使わなくなりました。

光熱費

  • 日本の光熱費 16,500円
    • 電気 8000円
    • 水道 4000円
    • ガス 4500円
  • タイの光熱費 2,700バーツ(10,330円)
    • 電気 2,200バーツ(8,417円)
    • 水道 300バーツ(1,147円)
    • ガス 200バーツ(765円)

日本は季節によって光熱費が変動するので、年間平均でこのくらい、という数字です。

タイの電気代が高いですが、これは息子たちが一日中クーラーを使っているから。

ガスはプロパンです。

水道は生活用水で、飲料水は別途購入し、大体1か月で100バーツ(382円)ほど。

通信費

  • 日本の通信費 11,680円
    • 自宅Wi-Fi+固定電話 7,680円
    • スマホ通信費(格安スマホ)(二人分)4,000円
  • タイの通信費 1,831バーツ(7,005円)
    • 自宅Wi-Fi 631バーツ(2,414円)
    • スマホ通信費(3人分) 1,200バーツ(4,591円)

チェンマイの家には固定電話を置いていません。

スマホは3人ともそれぞれ違うキャリアを使っており、プランも違うのですが、ちなみに私が使っているのがtrueというところのデータ無制限+通話200分のパックで1か月426バーツ(1,629円)です。

交通費

  • 日本の交通費 2,000円
    • 主に外出するときの地下鉄代
  • タイの交通費 1,000バーツ(3,826円)
    • 主に息子たちの通学用のガソリン代

日本にいるときは在宅で仕事をしていて、夫の仕事も家から自転車で行ける距離だったので、交通費は私がお出かけするときの地下鉄代程度です。繁華街まで歩いて行ける距離に住んでいたので基本徒歩。

チェンマイは公共の交通手段があまりないんですね。乗合の赤いバスぐらい。あとはGrab(日本のUberみたいな)という配車サービスがあります。

なので移動する際は車かバイクになります。息子たちが大学に行くのにバイクと車を使っているので、ガソリン代がかかりますが、タイの物価からするとガソリン代は高めです。

美容関連費

  • 日本の美容代 17,000円
    • 3週に1回の美容院
    • 月2回の整体
  • タイの美容代 850バーツ(3,252円)
    • ネイル 700バーツ(2,678円) 
    • 息子たちの床屋(二人分) 150バーツ(573円)

私、白髪がすごくて、日本にいた頃は3週に1回髪の毛を染めに美容院に行ってたんです。それから整体にも月2回ほど、美容鍼もやっていました。

タイに来てからは、白髪染めを辞めてヘナに。今はヘナも辞めてグレーヘアの移行に挑戦中です。髪は胸まであった長さを先日、街中の美容室で15センチほど切ったところ、350バーツ(1,339円)でした。今後は半年に1回ぐらい切ろうかな、と予定しています。

チェンマイに来てネイルだけは始めました。ハンドとフット、両方で700バーツ(2,678円)。これは安いですよね。お店がすいているときは3人がかりでやってくれるので姫気分です。

またチェンマイに来て整体の代わりにマッサージに行っていたんですが(1時間300バーツ、1,147円)、担当する方で当たりはずれが大きく行かなくなってしまいました。家で朝夕にするヨガで十分です。

息子たちの床屋は2か月に1回ほど、1回150バーツ(573円)ぐらいです。

チェンマイ1か月の生活費 合計は?

項目日本チェンマイチェンマイ/日本
家賃105,000円49,738円47%
食費80,000円30,608円38%
外出費20,000円3,826円19%
雑費3,000円3,060円102%
光熱費16,500円10,330円62%
通信費11,680円7,005円59%
交通費2,000円3,826円191%
美容費17,000円3,252円19%
合計257,180円111,645円43%

この記事を執筆している2022年5月から6月にかけて円安が急激に進行したため、1か月10万円の予算でいたのが、若干オーバーしてしまいました(泣)

50代の大人2人の東京の暮らしと食べ盛りの大学生2人を含む3人のチェンマイの暮らしを比べてもあまり意味がないかもしれませんが、一人増えたチェンマイの生活費のほうが断然生活費は安くなりました。日本での生活費の4割程度で、日本よりも豊かに感じられる暮らしを送っています。

一般にチェンマイの物価は日本の3分の1と言われているので、4割は妥当な数字かな、と思います。

またチェンマイの物価が安いだけでなく、私自身が行動を変えたことも大きく影響しています。たとえば美容へのお金の使い方や休日の過ごし方ですね。

あと仕事を一日3時間程度しかしないので、大きなストレスを感じず、浪費をすることもなくなりました。

もしあなたの日本の生活費が1か月20万円だったら、チェンマイではその4割の8万円ほどだせば日本にいるときと同じような、もしくはそれ以上の暮らしができますし、日本とおなじ20万円をそのままチェンマイで使うことができれば、それはそれは豪勢な生活になるということです。

その他にかかる費用

以上がチェンマイでの基本的な生活費ですが、それ以外にもかかる費用があります。

学費など学校関連費

息子二人の大学の学費。それぞれ年間50万円ほどかかるので、二人分で年間100万円。

タイの大学は制服着用なのですが、白いシャツと黒いズボンの上下で2,300円ほどしました。

旅行代

年に1回はチェンマイ近郊やタイのビーチへ旅行したいな、と思っています。

家具や家電

今の家は家具・家電付きだったのですが、それでも当初はいくつか自分で購入したものがあります。

こちらの家電売り場では、日本のメーカーよりも韓国や中国のメーカーのほうが目立っています。性能が日本のような多機能ではなくシンプルなので、その分値段も安いですね。

安いものは本当に安く、1000円ぐらいで電気調理なべを購入しましたが、電気をつけると焦げた臭いがしてくるので使うのをやめてしまいました(泣)

それ以来、商品を購入する際は慎重になっています。

スキン・ヘアケアアイテム

私個人が使うものなので生活費の中には入れなかったのですが、スキン・ヘアケアアイテムはオーガニックのものを使っています。タイのハーブを使ったアイテムが多く、値段も手ごろ。年間で1万円もかからないくらい。他の記事でご紹介したいと思います。

私の趣味のもの

料理やお菓子作りが好きなので、調理器具や食器などは好きで少しずつ集めています。

あとチェンマイの山岳には少数民族が数多く住んでいて、その手仕事で作られた布小物などのアイテムがとても素敵なんですね。こうしたものも集めています。

モン族の刺繍のクッションカバー

私の洋服

私が着る洋服ですが、チェンマイに来た当初に、こちらのユニクロでタンクトップやショートパンツを購入し、ほぼ毎日それらを着ています。50歳過ぎても毎日ショートパンツですよ。それだけ毎日暑いということです(笑)ちなみにユニクロはこちらでは高級ブランドで、日本よりも若干高く売られています。 

お出かけ用には日本から持ってきたセールで購入したZARAのワンピースを着ていて、これらで十分。というかすごいおしゃれな日本人に見られます。日本から持ってきたけど暑すぎて着れない洋服もありました。クリーニング店を見かけたことがないので、クリーニングが必要な服なんて着ちゃだめですよ!

本当に暑い国ですし、食堂など外に面しているテーブル席に座ることもあるので、薄くて、風通しがよくて、汚れても大丈夫で、簡単に洗濯できるものが一番です。

日本で働いているときはスーツを着ていたし、おしゃれが好きなので、これまでそれなりに衣類や美容にはお金をかけ、外見には気にかけていましたが、働き方を変えてから徐々に考え方が変わってきました。

年齢も50歳なので、身体のケアのほうが大切。いつまでも綺麗な姿勢で元気よくいたいので、朝夕のヨガはこれからも続けていきたいと思っています。

唯一といっていいほど気にかけているのがネイル。毎日ビーサンなのでペディキュアは欠かせません。日本では絶対選ばないような派手な色がこちらではちょうどよく馴染みます。

ただこういう洋服ばかりしかないと、日本に一時帰国するときの洋服に困りますね(笑)飛行機用の洋服を一式持っておくことをおすすめします。

日本への帰国費用

一年に1度は日本に帰国するので、飛行機代や日本での滞在費がかかります。

日本で発生する費用

税金や保険料などがかかります。

以上が主な家計費です。

主にタイでの生活費は私が、子供の学費と日本で発生する費用は日本に住むタイ人の夫が負担し、家計を分担しています。

チェンマイで日本よりも気持ちよく暮らすには

いかがでしたでしょうか。

予算やどこにお金を使いたいかは人によって違うので、我が家の生活費がどこまで参考になるかはわからないのですが、チェンマイで日本よりも気持ちよく暮らすためのポイントについてまとめてみました。

  • タイの物価は日本の3分の1、チェンマイはバンコクよりもさらに物価が安い
  • 特に食費住居費が日本と比べてとても安いので、ここを工夫すると豊かさを感じやすくなります
  • 年間を通して暑い気候で、人の目を気にしないタイ人の国民性から、服装や外見に関する考え方が変わり、それらに関連する出費が減ります
  • カフェやマーケットとゆったりと流れる空気 休日の過ごし方が変わり出費が減ります
  • 気持ちよくチェンマイで暮らす生活費の目安は日本の生活費の約4割

自分に無理のない働き方をし(私の場合は1日3時間)、自分の好きなことを優先しながら生活費をミニマムにし、残ったお金を自分が本当に使いたいものや将来のリスクのために残しておく今の生活が、私にはとてもバランスよく感じています。

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