チェンマイに通い始めて28年、50歳を機に移住し、ゆっくり暮らし始めたmariです。このブログでは海外移住のノウハウと、一か月10万円の私の暮らしについてお伝えしています。私がチェンマイに暮らすことになった経緯はこちらから
タイのビザ取得の情報はネット上にたくさんあり、もちろん配偶者ビザの取得体験談もたくさん見つけることができるのですが、それらは日本人夫・タイ人妻のケースであり、タイ人夫・日本人妻のケースは、私もだいぶ探したのですが見つかりませんでした(泣)
しかも我が家は日本人妻がチェンマイに住み、タイ人夫は日本滞在というレアケース。
というわけで、私の体験談をここに記録しておきます。
まずは日本で配偶者ビザを取得する
2021年11月中旬、品川にある在東京タイ国大使館に行きます。住所は品川だけど最寄り駅は目黒です。
私はノンイミグラント- O(タイ人の配偶者/扶養家族)というビザを取得しました。
タイへの渡航は12月中旬でしたが、コロナ禍ということもあり少し早めに取得。なるべく渡航の2週間前までには取っておくとよいでしょう。
ビザは取得から3か月間有効です。申請は午前中だけなのでご注意を。申請費用はシングル(一度のみ入国可)で9,000円。
当時はコロナのためThailandPassなど取得しなくてはならない書類が他にもあったので、渡航前は結構バタバタしていました。
必要書類はタイ大使館のホームページにありますが、タイと日本、両方の国で入籍していれば揃えられる書類で、その他の作成しなくてはならない書類も記入例があるので、書類の作成はそれほど難易度は高くありません。
所得証明は求められませんでした。
またこの時点でタイ人夫は日本在住(永住権取得済み)で、一緒にタイに行くわけではないのですが、それについては不問で配偶者ビザが取得できました。
その他に航空券の予約券が必要です。
申請の際に、宅急便の配送票に自分の住所を記入し配送の費用を支払います。2日後にはビザのスタンプが押されたパスポートが宅急便で自宅に届きます。
さて、グーグルの口コミなどを見ると、この大使館の窓口の担当の方の評判がたいそう悪いのですが、私は何度かタイの大使館に行っていますが、嫌な思いをしたことはないんです。
待っている間に窓口の様子を見ていましたけど、書類の不備がある人やホームページを見ればわかるような質問を何度もするような人がいて、これでは窓口の人(タイ人の女性でした)もかわいそう。きちんと書類を揃えていれば嫌な態度をとられるようなこともないと思います。
いよいよタイに入国
12月中旬にタイに入国しました。
飛行機内でTM6(出入国カード)が配られると思いますが、こちらの半券も大事に取っておきましょう。ビザの申請時に使います。イミグレーションを通るときにホチキスでパスポートにとめられると思いますが。
この時はまだコロナの規制があったので、バンコクで隔離のため一泊してPCR検査をしてから翌日チェンマイ入り。
この日から子供たちが住むアパートに滞在します。
さてタイに入国したらTM30の取得を忘れずに。
TM30とは外国人を受け入れた物件の貸主が賃貸開始から24時間以内に届け出る書類のことで、この申請書類のレシートがビザの更新のときに必要になります。
上記の画像がTM30のレシートですが、実際には必要事項が記入され、イミグレーションの赤い受領印が押されています。
私の場合は子供たちが住むアパートの貸主にお願いしました。ネットで申請できます。
この制度、比較的最近なので、外国人を受け入れたことのない貸主の人だとわからない場合もあるので必ず確認しましょう。
配偶者ビザですが、最初は90日間しか滞在することができません。
12月中旬の入国だったので、この時点では翌年の3月中旬まで滞在が可能となりました。
配偶者ビザの更新に行くがまさかのNG
ビザの切れる2週間ほど前、3月の初めにビザの更新のためチェンマイにあるイミグレーションオフィスに行ってきました。
現在はチェンマイ空港の近くにあります。
配偶者のビザの取得は時間がかかるので朝の5時に行って並んだ、などという話をよく聞くのですが、この時はコロナのためかすいていて待ち時間もせいぜい30分ほどでした。
午前でも午後でも申請可能ですが、12時前後は昼休みで窓口が閉まるので気を付けてください。
さらに現在は、イミグレーションオフィスのサイトから事前予約ができるのでそちらを利用しましょう。
さて、本来ならこの時点で1年間有効の配偶者ビザが取得でき、その後は1年更新となるはずだったのですが。
書類を揃えてイミグレーションに行ったところ、「タイ人配偶者も一緒に来ないとビザの更新はできない」と言われてしまいました。
夫は日本で家族のために一生懸命働いているからチェンマイには来れない!と懇願したのですがダメとのこと。
これに関してはですね、日本人夫・タイ人妻のビザ取得体験談などを拝読すると、夫婦そろわないとビザの更新ができないとは書いてあるのですが、イミグレーションのサイトには「申請の際には夫婦同伴」とはどこにも書いてないんです。
それどころか、イミグレーションのサイトには申請に必要な書類の詳細も書いてありません。
またタイ人夫・日本人妻は日本人夫・タイ人妻よりも配偶者ビザの取得要件が緩く(タイ人夫の場合、所得証明の書類は必要無しなど)、日本で一生懸命働いて外貨を獲得しているという大義名分もあるので大丈夫ではなかろうか、と思っていたのですが、やっぱり駄目でした(泣)
ここで子の扶養者ビザは取れないか?と聞いてみました。息子たち2人はタイ国籍を持っているのです。私はタイ国籍を持つこの子達の扶養者ですからね。
ところが子の扶養者ビザは子が未成年でなくてはいけなくて、その時点で二人とも20歳を超えていたんですね。
トホホ(泣)
とりあえずこの日はタイ人家族を訪問するビザ(いろんなビザの種類がありますよ♪)というのを出してもらい、60日間滞在許可をもらいました。手数料1900バーツ。
ちなみにビザにはいろいろな種類がありそれぞれ許可される滞在期間も違うのですが、手数料は一律1900バーツのようです。
この60日の間にタイ人夫にチェンマイに来てもらい、一緒に配偶者ビザの更新手続きをする、インタビューなどの審査を受けてそれが通ればビザを発行する、またタイ人夫にはビザの更新時(つまり毎年)に一緒に来るように、と言われました。
しかもインタビューは手続き申請からだいたい2週間後に実施するので、少なくても3週間は滞在するように、と言われます。
家に帰って急いで夫に電話をし、チェンマイに3週間きてーーーとお願い。
3週間も仕事休めるかな、と思ったら結構あっさりOKが出ました。3週間仕事が休める夫は大喜び。
タイ人夫がチェンマイ着、再度配偶者ビザの申請をする
4月の下旬に夫がチェンマイにやってきて、二人そろってイミグレーションに配偶者ビザの手続きに行きます。
必要な書類は
- 私の顔写真(4×6㎝)→いつもこれより小さめの写真を持っていくのですが、写真のサイズについてとがめられたことは一度もなし
- 私のパスポートコピー
- 夫と子供のIDのコピー
- 夫と子供のタビアンバーン(タイの住所登録証)
- タイの婚姻証明書(コーロー3)
- タイの結婚登録書(コーロー2)
- 子供のタイの出生証明書
- 二人が揃って自宅にいる写真4枚(A4の紙に2枚ずつ印刷)
- 私のTM6とTM30とと90日レポートのレシートのコピー
90日レポートとは90日ごとにイミグレーションオフィスにタイに滞在していることを届け出るレポートのことで、以前はイミグレーションオフィスに訪問しなくてはいけなかったのが、今はネットから申請できるようになりました。手数料はかかりません。
これらの資料は毎年使うことになるので多めにコピーを取っておくとよいかも。
次の3つの申請書はイミグレーションオフィスに用意があるのでそれに記入
- The Acknowledgement of penalties for Visa overstay
- Acknowledgement of term and condition for permit of temporary stay in Kingdom of Thailand
- TM.7(配偶者ビザの申請書 この用紙に顔写真を貼ります)
1と2に関しては、オーバーステイや悪いことはしませんよーという宣誓書で、サインや住所を書くだけです。
申請書には住所や入国日、滞在の目的などを書きます。簡単な英語がわかれば記入できる内容です。
あとは自宅までの地図を描くように言われました。
書類は2枚ずつ用意してそれぞれの紙に職員の目の前でサインするように言われます。
日本人夫・タイ人妻のケースのように所得証明や賃貸の契約書の提出などは必要ありません。
この時も手数料は1900バーツ。
もし余裕があるならば、事前にイミグレーションオフィスに下見をしてみては。配偶者ビザ更新に必要な書類を教えてほしいというと、↓のような書類をもらえました(使用感ありすぎてごめんなさい)。
あと、タイのイミグレーションの職員の対応も口コミでさんざん悪く言われていますが(笑)、日本のタイ大使館同様、私はここで嫌な思いしたことないんです。この時も、親身になっていろいろ相談に乗ってくれて、どちらかというと好印象です。
さて、手続きを申請したので、次はインタビュー。最初はイミグレーションの職員が自宅に訪問する、と言われていたのですが、指定する時間にイミグレーションオフィスに来るように、と言われました。これはコロナも関係していたのかもしれない。
手続きから5日後、思ったより早く電話がきてイミグレーションを訪問。親族以外の保証人を連れてくるようにいわれ、我が家は夫の兄の彼女にお願いすることに。
イミグレーションオフィスの3階の部屋に通され、職員(POLICEです)の方にいろいろと質問されますが、どこで知り合ったか、今は何の仕事をしているか、などの質問をされましたが、特に答えに困るようなことはありませんでした。身元確認、って感じの内容です。
私のタイ語能力は市場で買い物がやっとぐらいなんですが、私には簡単な英語での質問でした。私のタイ語能力を測るインタビューではないようです。
最後にインタビューをした職員と私たちで写真を撮り(記念写真じゃないです、証拠用らしい)終了。インタビューは15分くらいで終わりました。
このインタビューは配偶者ビザの最初の取得時のみで、次回更新時には必要ないとのこと。
この時の職員の方に、「ビザの更新の度にタイ人夫もチェンマイにいなくてはならないのか、日本で働いているのだが」と聞いたところ、今回もうインタビューを済ませているので次回からはタイ人夫はいなくても大丈夫、というのです。何度も確認しました。
1階の職員と3階の職員で言ってることが違う(タイでよくあるパターン)
さて、来年はどうなるでしょうか!
この時、ビザを申請した日から1か月間は審査期間とのことで、審査期間終了後、つまり5月の下旬の指定された日にパスポートを持参してイミグレーションオフィスに来るようにと言われます。
やっと配偶者ビザがとれました!
5月下旬の指定された日にイミグレーションオフィスに行きます。
この日はパスポートに配偶者ビザのスタンプをもらうだけなので、整理券をもらわずに直接3番窓口に。
パスポートを提出して15分ほど待つと、ビザのスタンプが押されたパスポートをもらうことができました★★
配偶者ビザの申請手続きをした日から1年間、つまり2023年の4月下旬まで有効のビザをゲット★★
前の年の11月から、約半年かかりましたが、配偶者ビザを無事に取得することができました。今後は1年おきにこの手続きを繰り返します。
途中で日本に帰国するなどタイから出国するときはリエントリービザの取得を忘れずに。
まとめ
ビザ取得までの道のりをまとめますね。
申請は午前中のみ、2日後には自宅にパスポートが送付される
申請から2週間以内にイミグレーションオフィスでインタビューあり
審査期間1か月を経て、無事にビザを取得することができました💛
私の場合、ステップ3でアクシデントがあったので、時間がかかってしまいましたが、ここがなければ入国から90日+審査期間1か月で配偶者ビザを取得できます。
これから配偶者ビザを取得する方へのアドバイスです。
- きちんと書類を揃えていれば、職員の方に嫌な対応されることもなくスムーズに取得できますよ
- 正式な婚姻関係であれば、用意するのが難しい書類はありません
- お子さんがいる場合はお子さんの書類も必要
- ビザ更新の初回時は夫婦同伴がマスト。次回からは?→来年の私の報告を待って!
- 私のようなアクシデントを回避するためにもビザの更新は早めに(2週間前でも申請できます)
- 余裕があるならば、事前にイミグレーションオフィスを訪問し、必要書類の確認を
- TM6、TM30、90日レポートを忘れずに!
配偶者ビザの更新手続きがおっくうな場合は、永住権という選択肢もあるんですが、意外と値段がする(20万バーツ程)のと取得にも時間がかかるんです。
この記事を読まれている方はタイ人の夫がいる方だと思いますが、日本ではタイ人夫の永住権ってすぐ取れませんでしたか?お金もかからないし。
なんだか納得がいかないのですが(笑)、配偶者が死亡した場合、配偶者ビザの更新はできないので、近い将来の永住権の取得も考えています。
ビザの更新って、何か悪いことをしているわけでもないのに、毎回ドキドキしちゃいます。それでは来年の更新体験談をお楽しみにー♪
追記:2023年度版、更新しました!
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