好きな仕事をすれば本当に幸せになれるのか？　幸せになるための働き方を見つける

私は数年前からワークスタイルを見直し始め、50歳になった今は、海外にゆっくりと暮らしながら自分のペースで仕事をすることができるようになりました。

莫大な資産がある方は別として、仕事は生きるためにはどうしてもしなくていけないもの。

今は多くの女性が仕事をしていると思いますが、自分の納得のいく仕事をして毎日充実感を感じている人は少ないのかな、と思います。

今の会社・仕事は嫌だけど、じゃあどんな仕事なら自分に合うのだろうか。

そう悩んでいる方がほとんどではないでしょうか？

特に今は「好きなことを仕事にする」というワードが街中に溢れています。

今の味気ない毎日につい、「私が幸せを感じられないのは好きな仕事をしていないからだ」と思ってしまってしまいがち。

では、人は好きな仕事をすれば本当に幸せになれるのでしょうか？

幸せになれる働き方を見つける方法について、私がこれまでの人生で実践してきたことをシェアしますね。

「好きな仕事をしなくてはいけない」という呪縛

良く親が「好きなことを仕事にしなさい」と子供に言うのを聞いたことありませんか？　私の周りにも子供によく言っているママ友がいます。

でもこれって自分の人生がうまくいかなかったことを「好きな仕事を選ばなかったせいだ」と仕事や会社のせいにしている大人の言い訳に過ぎないと思うのです。

では好きな仕事ってなんでしょう。

あなたのやりたい仕事って？

社会経験をある程度こなしても、自分の知っている世界なんてたかが知れています。それなのにそこから好きな仕事を見つけようとしている。

思い浮かぶ仕事なんて、小学生の「将来なりたい仕事ランキング」に出てくる業種とたいして変わりません。

また逆に選択肢が多くなりすぎてどれを選べばいいのかわからなくなってしまう人もいます。

もちろん、好きなことを仕事にしている人は世の中にはたくさんいます。

たとえば、小さな頃からサッカー選手を目指していて、今では世界で活躍している選手とか。

小さな頃からケーキ屋さんになるのが夢で、大人になってから念願の自分の店を持った、とか。

そういう方はたくさんいらっしゃいますが、これは「努力すればだれもが夢を叶えられる」という話ではなくて、好きなことを仕事にするということを実現した人もなかにはいる、という個別のケースの話でしかないんです。

努力が無駄だ、というわけではありません。

「自分の好きなことを仕事にしてそれだけで生活できるほどの十分な収入がある」というのは、数ある人生の状態を示す指標の一つでしかないのです。

好きなことを仕事にしても幸せにはなりにくい理由がもう一つあって、それは仕事の場では自分だけの裁量で決まることはほとんどないからです。

わかりやすいのがこんな例。

洋服が大好きで憧れていたアパレルメーカーに就職したけれど、店長にパワハラを受けて身体を壊して辞めた

いくら好きな仕事でも、組織の中では理不尽なことが多くあります。企業が利益を上げるためには、ある程度個人は犠牲になってしまうのです。

サッカー選手やパン屋さんの例を出しましたけれど、彼・彼女たちもパワハラとか嫌なことをたくさん経験してきたはず。

彼らには乗り越えることができた強い精神力があったかもしれませんが、だれもがそんなすごい力を持っているわけではないのです。

好きな仕事で幸せになるのではなく、幸せでいられる仕事を見つける

「好きなことを仕事にする」は、人生の状態を示す指標の一つでしかしない、とするならば、幸せになるためには仕事はどうやって選べばいいのでしょうか？

それは「幸せでいられる仕事」を見つければよいのです。

ところで、幸せってなんでしょう？

結論からいうと生物学的な幸せの定義は、脳内にセロトニンやオキシトシンといった幸せホルモンが分泌されている状態をいいます。

これは実は誰もが経験しています。

大好きな人と触れ合ったり、女友達と時間を忘れておしゃべりを楽しんだり、好きな本を夢中で読んだり、おいしいものをたくさん食べて満足して眠りについたり。

あー－－幸せ♡と脳内がピンク色になった時、あなたの脳内には幸せホルモンが分泌されています。

これを読んで気づきませんか？幸せは実はささいな日常の中にあることに。

いままで高いブランド品を買うことやステイタスの高い仕事に就くことが幸せだと思っていたあなた。ちょっと無理して高い買い物をしたときは高揚感に包まれたけれども、すぐに急激にしぼんでしまった経験はありませんか？そしてまたすぐにもっと高いものが欲しくなってしまう。止まらない欲望。

これも幸せには違いないんですが、ホルモンの種類が違うのです。高揚感を感じるときに出るホルモンはアドレナリンやドーパミンなどで、しかもそれで感じる幸せはすぐに消えてしまうので、どんどんそれ以上のものを求めるようになってしまいます。際限がないのです。

それと異なり、セロトニンやオキシトシンで感じられる幸せはフワッっとしたやわらかい感情が長時間続きます。幸せだった時間を思い出してまたニヤニヤしてしまったりします。

それでは幸せでいられる仕事とは何でしょうか？　

前述しましたが、幸せはささいな日常の中にあるのですから、この日常に幸せを感じる状態を邪魔しない仕事を選ぶことが、幸せでいられる仕事なのです。

自分が幸せな状態を深く知る

まずは自分がどんな時に幸せを感じるか、そのシーンを思い浮かべてみましょう。今ではなく子供時代のことでもよいです。

例えば私の場合ですが、小さなころから料理を作るのが好きなので、常に何を作ろうかなと考えているし、SNSで新しいレシピに出会うとワクワクするし、挑戦したメニューがうまくいって、息子たちにおいしい！と言ってもらえるととても幸せに感じます。食事は一日三回ありますから、食事が楽しいと1日3回幸せを感じることができます。プラスおやつの時間もあったらもう最高。

幸せなシーンが思い浮かばない？　仕事に忙しかったり自分へのネガティブな気持ちが強いと思い浮かばないこともあります。そんなときは「することが嫌なこと」をリストアップしてみましょう。

たとえば、毎日早起きするのが嫌だ、満員電車に乗るのが嫌だ、人に指図されるのが嫌だ、急な仕事を頼まれるのが嫌だ、といった具合です。

嫌な感情は極力排除しましょう。我慢しなくてはならない理由なんて一つもないのです。

幸せの形は様々　でも幸せでいられる仕事はただ一つ

人が何に幸せを感じ、何に不快な感情を持つかはそれぞれですが、幸せな感情を持ち続け、不快な感情をできるだけ排除することを実現できる仕事は実は同じです。

つまり、時間・場所・人間関係から自由な仕事です。

具体的には、ネット上で完結するフリーランスの仕事です。

私はこのワークスタイルを作り上げたことで、好きな料理をする時間を確保でき、嫌なこと（朝早く起きる、満員電車に乗る、人に指図されるetc）をしないですんでいます。つまり幸せでいられるのです。

私は好きなこと（料理）を仕事にはせず、好きなこと（料理）に没頭できる環境を作ることを選びました。こうすることで純粋に料理を楽しむことができて、今私は幸せです。

とはいえ、会社勤めの方が、いきなり仕事を辞めてフリーランスになる、というのはリスクが高すぎるのでお勧めしません。

まずは副業から始めましょう。

PCは苦手で、プロとして独り立ちできるようなスキルは何もない、という方も大丈夫。

今は副業流行りですから、初心者から独立できるまでのスキルが身につくスクールもたくさんあります。

自分の得意がわからない、という女性に今一番おすすめのオンラインスクールがSHElikesです。

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私も実際に体験レッスンに参加してきました。しつこい勧誘は一切ないので気軽に参加してみてはいかがでしょうか。オンラインなので海外からも参加できます。

ここで「好きな仕事を見つけよう」とする必要はありません。もちろん見つかったらラッキーなのですが。

あなたの幸せはあなたの日常の中にあるので、「日常にしわ寄せがなく自分の能力で無理なく続けられる」仕事を選べばいいのです。

あなたの人生をデザインしましょう

幸せでいられる仕事を見つけることと同時にしてほしいのが生活のシンプル化です。

いくら収入源を確保しても、支出が大きければ収入はいくらあっても足りません。

無駄な消費を辞めるのはもちろんですが、もし過度な節約は避けたいのなら、いっそのこと物価の安い場所に移住することも考えませんか。

日本なら地方都市、世界に目を向けるなら、今私の住むタイのチェンマイ、のように。

これまで日本に住むのが当たり前のように感じていたかもしれませんが、時間と場所と人間関係から自由になる仕事を選べば、海外に住むというのは実はそんなに難しいことではありません。実際に私もこのチェンマイで暮らしています。

引き続きmariblogでは、実際にリモートで日本の仕事をしながらチェンマイで生活する私の暮らしを発信していくので、私の暮らしを参考にあなたの未来をぜひシミュレーションしてみてください。